2015年12月25日金曜日

「世界一大きな授業」ってなに?

横浜中央YMCAアフタースクール プログラムのご報告
12月16日(水)に「世界一大きな授業」のプログラムを実施いたしました。世界一大きな授業とは、世界の教育の現状を学び、教育の大切さについて考えるイベントです。現在世界で小学校に通えない子どもは5,780万人、文字の読み書きができない大人は7億8,100万人もいます。プログラムでは紙芝居を通してこの現状を子どもたちに伝えました。アクティビティーとして字が読めないと、どんな困ったことが起こるのか試してみました。
高熱で苦しむお母さんがいたらどの薬を飲ませたらいいのか。といった設定で、A、B、C、の飲み物を用意しました。飲みものは全てヒンドゥー語で書かれています。日本語に訳すとAは毒(ネズミ用)、Bは熱冷まし、Cは栄養となります。グループごとに分かれた子どもたちはメンバーと相談し、ヒンドゥー語を頼りにその中から一つだけ選ぶことができます。選んだ理由を聞くと、「なんとなく」「何て書いてあるのかわからなかったけど選んだ」「少しこわかった」と言っていました。また学費と世界のゲームソフト市場や軍事費に使われているお金を紐の長さを使って比べました。あまりにも長い軍事費の紐に子どもたちはとても驚いている様子でした。
世界中には学校に行けない子ども、字が読めない大人、働かなくてはならない子どもなど様々な困難に直面している方が多くいます。このプログラムを通して、自分たちがどれだけ恵まれているのか。お勉強が出来て、帰る家があること、美味しいご飯を食べることは当たり前の事ではないという事に気づけてもらえれば嬉しいです。
 (横浜中央YMCAアフタースクール 三井詩乃)