2015年7月29日水曜日

胸に響く太鼓の音


横浜中央YMCAアフタースクール プログラムのご報告

皆様は祭囃子の太鼓を叩いたことがありますか?どのようにして息を合わせて演奏されているか知っていますか?
今回、横浜中央YMCAでは身近にあるけれど、なかなか触れる機会がない方も多い祭囃子の体験会を行い、伝統文化について知ってもらう機会を718日(土)につくりました。

アフタースクールの参加者以外にも「JICA(国際協力機構)」の研修員が参加もされ、台湾から研修で来た学生も見学に訪れ、総勢27名の方が祭囃子に触れました。

講師は横浜やっしゃ鯛の倉谷仙太郎氏とふーちゃんのお二人。倉谷仙太郎氏はジャグラー、神楽師、江戸曲独楽と3つの顔を持つ。
ジャグラー・マサヒロ水野として新春かくし芸大会で数多くの芸能人への指導を行い、江戸曲独楽・三増左紋としての活動が認められ、シルク・ドゥ・ソレイユの登録パフォーマーでもある。また神楽師 倉谷仙太郎としても活動を行い、獅子舞や祭囃子・神楽太鼓等の普及・伝承活動、祭礼での奉仕、調査研究にも精力的に取り組んでいる方です。

プログラムの最初は自己紹介から始まり、和やかな雰囲気でスタート。
日本の音楽は西洋と違い楽譜はなく、音を言葉にして覚えます。太鼓は「テケテン」、大太鼓は「ドコドン」というように音、リズムを覚えます。
 

そして写真のような幕を見ながら、右側は右手、左側は左手で叩きます。
初めは脚を叩きながらリズムに慣れていきましたが、なかなかリズムが取れず、右と左が分からなくなりましたが、何度も繰り返し覚えていき、実際にバチを持って太鼓を叩きました。


交代で太鼓を叩き、慣れてきたところで次のステップへ。

祭囃子では楽譜もなく、指揮者もなく、何を持って奏者がタイミングを合わせているのか。

答えは笛の音でした。

笛の音が合図となってタイミングを合わせるのですが、参加者はほとんどの方が「無理!」と思ったことでしょう。
しかしやってみると笛の音の違いが分かるのです!この時の達成感はとても気持ちが良かったです。

その後は大太鼓の体験も行い、他の人が叩いている後ろで自分の脚を叩いて練習をして楽しいひと時を過ごしました。



最後は倉谷仙太郎氏とふーちゃんによる、幻の太鼓芸の披露があり、圧巻という言葉しか出ないほどの演奏に、皆、息を飲み、食い入るように観させてていただきました。


人に魅せる演奏。伝統芸能の魅力。心に響くどこか懐かしい音。
短い時間の中ではありましたが、参加された皆様の心に強烈に残る体験になったと思います。


YMCAでは今後も地域と繋がるプログラムを行っていきますので、皆様も是非、お越しください。


横浜中央YMCAアフタースクール 菅原 歩