今回、横浜YMCAのスタッフであり能登半島でのボランティアを経験された茂澤さん、そして石川県輪島市の被災者でありながら現在輪島塗の再活用に取り組んでいる柴田さんにインタビューをしました。
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茂澤さん
「5月に輪島を訪れたとき、道路の状態のひどさに衝撃を受けました。災害から何ヶ月も経っているのに、道は荒れたままで、地元の人々はその状況に適応しながら生活しなければなりませんでした。その後、大雨の被害を受けた後に再び訪れると、被害の大きさに圧倒されました。しかし、輪島のある女性が『あなたが落ち込んでどうするの!』と言ってくれたんです。その言葉に私自身が励まされました。もっと多くの若い人たちが能登を訪れ、復興の現場を自分の目で見ることを願っています。それはきっと、彼らの人生を変える経験になるはずです。」

柴田さん

「私はお弁当が配膳されていた中学校でYMCAの方や他のボランティアの方に出会い
ました。茂澤さんの温かい笑顔が強く印象に残っています。
YMCAではトップの人たちが率先してボランティアと共に懸命に働きますし、その姿が他のスタッフやボランティアに責任感や志を生み出していると思います。
私の家も地震で半壊しましたが、それでも輪島のために何かしたいと思いました。
そんなとき、高価な輪島塗が大量に捨てられているのを見て、『もったいない!』と思ったんです。そこで、それらを集めてチャリティーイベントで販売し、輪島塗の文化を守ろうと決めました。輪島塗は漆の乾燥に最適な土地で作られた職人の匠の技です。
そして、リユースで販売している一つ一つが、大切に愛情を持って家庭で使用されていた物です。私の信念は、『行動する前に答えを決めつけない』こと。まずは、自分にできることから始めるのが大切だと思っています。輪島塗を手に取った皆さんが、輪島を思い出し、
防災について考えるきっかけになれば嬉しいです。」

